hotcafe ほっぺた館


モケレンベンベ・プロジェクト
by mokelembembe
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

<   2014年 01月 ( 1 )   > この月の画像一覧

氷のような月明かりのおしゃべり

 あけましておめでとうございます。には新しい年の日が随分過ぎました。
年末には、乳酸飲料配達員を40年も続けた元気な叔母が亡くなり、年明けには、同級生の集まりで盛り上げ役だった幼馴染が亡くなったことで寂しくなったけれど、泣いてばかりもいられない!命ある間どう生きるか?とあらためて身が引き締まる年末年始でした。
 
 時は常に流れている。変わっていくことをどうしようもないと思うことはあるけれど。自宅の窓を開けて街を見渡すと、おいおい、変わり過ぎじゃあありませんか!?と目を疑った。

 現在のマンションに引っ越してきたのは6年前。その前は近所にある実家の5階を間借りしていた。息子も大きくなり思春期で部屋も欲しがり、手狭になったため借家を探した。しかし希望の物件は見つからず、不動産屋に勧められ、妥協して引っ越した。
 当時すでにビルだらけではあったが、ビルとビルの間から、関東を囲む山の稜線が途切れ途切れにもグルリと見渡せることには喜んだ。あれは秩父の山?ちょっと方角が違うかな?大きく見えるのは、浅間山かなあ?違うか?などと話すのも楽しかった。実家は5階建てでもう少し低いので、屋上にのぼっても山は見えなくなっていた。希望通りではなかった引っ越しが、自然を感じられることで前向きにさせてくれた。

 山だけでなく、ビルの谷間の瓦屋根が見えるのも、安心感を与えてくれた。それが減っていく速度がどんどん増したのは、スカイツリーがそびえてからだろうか。スカイツリーだけはなぜか根元から見える。日替わりで色を変えたりしているけれど、美しいと思ったことがない。殺伐とした、まさに都会のジャングルの風景になってしまった。
c0220170_15121197.jpg
 窓から見える景色の中で、私の楽しみは一本の桜の木だった。ちょうど交差点の向こうで良く見え、日当たりが良い場所だからか枝振りが他の木よりも立派だった。春、夏、秋、冬の四季の移り変わりを、都会でも実感させてくれる大きな存在だった。桜の街路樹がこの地域に植えられたのは、私が小6の頃だった。この数十年、ともに成長してきたと言える。

 それがある日見るとなくなっていた。道路の両側に大きなマンションを同時に建設するらしく、そのために?さっさと伐採されていた。物言わぬ切り株が、道路際に悲しく残されている。  
c0220170_15122325.jpg

 左側の向こうに見える4階建の屋上には、いつも一匹のビーグル犬が遊んでいて、それを眺めるのも楽しみだった。ある日は、カラスに囲まれて危ない目に遭っていたり、ある日は、全部の足を開いて硬直させ動かず、死んでいるのでは?と心配していると急に動きだしたり(これは何回もあったから、その犬の癖らしい)、
雨に打たれてしょんぼりしていたり、かといって、飼い主は何をしているのか!?と思うと、入れ替わりで家族がキャッチボールをしたり抱きしめていたり、幸せな気持ちを与えてくれたものだ・・・
それも、もうすぐ見えなくなりそうだ。

 同時に建設中の両側のマンションの敷地には、かつて小さな商店が並んでいた。
八百屋さん、薬屋さん、ラーメン屋さん・・・私の子どもの頃は、そういう小さなお店や家内工場がひしめき合う街だった。現在かろうじて残っている個人商店で買い物をするように心がけているが、大手スーパーに押されてどんどん少なくなっている。

 毎日、建築の騒音と作業員の怒鳴り声に悩まされている。寒い時期で、窓を閉めているのがせめてもの幸いだが。
 もうきっと、私達はここに長くは居ないだろう。
その時、その時、気持ちが動く方へ進んで行くしかないのだ。(Y)
[PR]
by mokelembembe | 2014-01-24 16:35


カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
memo
モケレンベンベ・プロジェクトの
<H> と <Y>が書いています。


モケレンベンベ・プロジェクトのホームページです
mokele web page
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧