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モケレンベンベ・プロジェクト
by mokelembembe
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いわし雲のぽっかりんこなつぶやき

 朝晩は、そわっと秋風が流れる季節になってまいりやした。暑い夏と共に『魔法の森』ツアーも、ホッと一息ついた。
昨年の七夕の夜、東京下町の小さな喫茶店からスタートした私達の旅は、個と個の出会いがつながって、1年余りの間に国内の北から南まで10箇所を巡った。大きな劇団や有名人なら屁でもない数かもしれないが、何の後ろ盾もない私達にしてみれば、奇跡のようだと思っている。

先日の鹿児島公演では、劇団時代の先輩の多大な協力のお蔭で地元の方々が温かく迎えて下さり、たくさんのお客様に恵まれた。予定していた市内での野外公演は、天候不良のため屋内に変更となったが、歴史ある建物は味わい深く、それはそれで良い雰囲気だった。

翌日は、市内から車で40分ほど山へ移動して「かごしま子ども文化の里」でのアートキャンプに参加。子ども達とワークショップで遊んだり、流しそうめんを一緒に食べたりしてから、日暮れ後、大きなせんだんの木の下で、たった2本のライトを当てて行なった。

プーとクリストファー・ロビンが魔法の森へ出かける場面では、初めてアクティングエリアを移動させてみた。足元には、ちょうど青草が生えていて「なめらかな緑の草に覆われていました。」というセリフにピッタリ!周囲の山々に、私達の声が反響し「まるでイギリスの、本物の魔法の森みたいだった」と何人ものお客様が言っていた。

終演後、大きなせんだんの木の枝に、最近住みついたというフクロウが停まっているのを見た人がいた。公演中も、上から劇を見下ろしていたかもしれない。実際、プーの物語にもフクロウは知恵者として頻繁に登場する。信じられないくらい、今回の劇にピッタリの場所で、演じていてもワクワクしてしまった。

それにもまして驚いたことは、40人以上の子ども達も最後まで楽しんで観劇してくれたことだ。「クマのプーさん」という本自体が、実は大人の童話だと感じていた私達は、今回の劇もどちらかといえば大人向けだろうと思っていた。もちろん、子ども達も一緒に楽しめると自負はしていたが、戦争の場面など、理解できないだろう言葉も散りばめてあるので「つまんない」と思われる場面があっても仕方がないと思っていた。

ところが、私達が劇に込めていた真のメッセージを的確に捉えてくれたのが、小さな子ども達であったことに本当に感動し、驚いてしまった。
キャンプも終わり、お別れの時にわざわざ私の傍に寄ってきてくれたまだ3年生くらいの女の子。「楽しい劇を見せてくれてありがとう。プーの本を見たいのに見ちゃダメ!っていう動きをしていたのが一番面白かった!」と言ってくれたのは、もう本当に、その場で泣き崩れそうに嬉しかった。

ハッキリ言って、その演技は誰も褒めてくれたことなどない場面である。それどころか、自分では表現するのに一番苦労した演技であった。なぜといえば、そのささいな動作がクリストファー・ロビンの心情そのものであり、この劇の重要な意味を表す瞬間だからだった。

そして他の場面でも、子供たちが自由に観劇している様子に、私達演者が教えられることがたくさんあった。
たとえば、戦争のことを語る場面で子供たちが笑って見てくれたこと。
戦争というバカバカしい行為を、私達は滑稽な動作で表しているけど、大抵「ここは真面目な場面だぞ」と構えて見るお客様が大半だ。
しかし、かごしまの子ども達はそこでも大らかに笑い声をあげ「あ~あ、人形が呆れて見てるぞ!」と声をあげた子もいたことなどは、メッセージをしっかりキャッチしてくれている!と驚かされた出来事だった。

全体を理路整然とした物語としては構成していないので、全国巡った中で、「まとまりがない」「よくわからない」と厳しい感想もあった。「もっと万人受けするような芝居を作った方がいいのではないか?」などの批判も。

でも最後に子ども達から「わかんない所なんかひとつもなかったよ!何回でも見たいすごーく面白い劇だった!」と言ってもらえて、ああ、魔法の森から遠くに居る人には伝わらないだけだったのかな?と思うことが出来た。
いつから人は、既成の枠に囚われて感性が鈍ってしまうのかな?
大切なことは、子どもに聴いた方がいいのではないか?と思った。
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きっと子どもは言うだろう。「なぜ大人は戦争するの?」と。(Y)
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by mokelembembe | 2013-09-02 16:05


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