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hotcafe ほっぺた館


モケレンベンベ・プロジェクト
by mokelembembe
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ガンガン輝く葉っぱ達のおしゃべり

 虹のしっぽ周辺の山々は、紅葉で黄金に輝いている。先週は昼間の暖かさが戻り10/24(日)も好天に恵まれ14:00~『クマのままでいたいと思ったクマ』虹のしっぽ庭で公演した。
思いがけず各地へ連続出前できた2人芝居も、今のところ後の予定は入ってなくこれで一区切り。
農に携わる人は収穫などお忙しい時期にも関わらず御観劇に集まって下さり、観に来て良かった!と言って頂けて嬉しかった。
内容にもピッタリだからと紅葉をバックにセッティングしたら、客席側に西日が眩しく、上演中に冷たい風も吹き始めてしまい、方角や時間の読みが甘く、まだまだ修行が足りないと思った。申し訳ありませんでした。
 それでも終演後には、ほっぺた館に寄って頂き色々な話に花が咲いた。新作にチャレンジしてつくづく良かったと思った。
今回の劇で大切なことに気がついたと言ってくださった方もおられたけど、お陰で私自身もハッと気がついたことがある。
ガンガン輝く葉っぱ達のおしゃべり_c0220170_13584639.jpg
今回の原作は古い絵本で、随分前からHが芝居にしたいと言っていたが、かつて都会人の私にはピンと来なかった。絵本はずっと本棚に仕舞われていたが、クマが身近な場所で6年を過ごした今は、まさに演じるべき作品!と思えるようになったのだ。
 
 虹のしっぽに呼ばれたのは何故か?正直、自分の役割がよく解らなかった。しかし今回、Hは悩みながら書いている『あめあめあめ』の改訂版で頭が一杯だというので、主役のクマ役以外の全てを私が担当することになった。
すると私には、今や都会と田舎の両方の暮らしを経験した視点から見えてくるものがある、と自ら気づいた。もしかしたら、この芝居を東京の人が観ても、かつての私のように理解出来ないのかもしれない?とも思った。
しかし移住直前の6年前、マンションの入口で大きなハクビシンに遭遇し、野生動物が都会に現れるなんて!と驚いたことを思い出す。私達の移住後は都内でも姿を表すことが多くなったようで、野生動物との関わりを考えなくてはならないのは東京近郊でも本当は同じだろう。
札幌で実際起きているように、足が速く行動範囲が広いクマが都内へも来ないとは限らない。ヒグマでなくてもクマは強い。しかし、そんな可能性を考える人など私の故郷東京には、ほとんど居ないだろう。ハクビシンさえ大半の人は気付かないだろう。
 北海道で木が生えてなかった所への植林運動が、クマを人里へ近付けている可能性がある話なども、お客様から聞きながら頷けるようになった私は、虹のしっぽの日々で想像力が増し、少しは成長したのかも?と思えた。そして、クマの冬眠なんて当たり前じゃん?などと思っていた私が、この物語の主役はクマだと果たして言えるのか?と想いが及び、伝えられる人間になれたのだ。
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写真撮影:井上浩二

一方『あめあめあめ』は、虹のしっぽから発信するHの劇作3作目。これも絵本が元だが、作家やしまたろうに焦点を当て過ぎた昨年4月の初演は、難解な印象になってしまったようだ。
この劇を又書き直して再演したいそうだが、Hは無口で説明をしないから何に悩んでいるのか?私にはよく解らない。
そんなに苦しいなら諦めちゃえば?とハッパかける意地悪を言ってみるが、Hの三部作を何とか完結させたいそうだ。
そんな所に記者の井上浩二さんが先日、初演の写真を届けて下さった。「あれは内容が深過ぎるから、書き直すのも簡単ではないでしょうね。でも僕は、いい芝居だな~と思ったから再演が楽しみですよ!」と言って下さった。
MOKELE MBEMBE PROJECTの芝居は暗い、とおっしゃる方も在る。ふむ、題材は確かに暗いかも。現実離れした内容は演じないからね。でも暗いものを暗いまま演じているつもりはないし、ビビッドに反応して下さる方が在る限り活動は続けるつもり。
知らない土地で「5年は頑張ろう」プロジェクトは終了だ!
周囲の環境や人々の感じが大分わかってきたし、色んな人が少しずつ助けてくれたし、楽しい人達とも出会えているし、自分との闘いを頑張った自身達も労ろう。叶わなかった夢も一旦諦めよう。実ったこともあるのだから。
商売の才は無かった!でもカフェを金土2日のみにして、やれていなかったことに時間を使おう。散歩や休息なども。
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たっけたんもカマクラに入ってポカポカしながら紅葉を眺めているようだ。静かな静かな里の秋。(Y)

by mokelembembe | 2021-10-25 18:03
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