しゃんしゃん真白な初雪のおしゃべり

　庭の色とりどりの折り紙みたいな紅葉を、暗くなるまで熊手で集めた、その翌朝起きると、、真っ白な景色に変わっていた。

　いよいよ虹のしっぽにも初雪がやって来たー。と思ったら、昼間お天道様が出たら溶けてまた戻ったー！？ってな感じで、周辺の景色さえ忙しく変化する暮らし。どしたらいいかわからないながら臨機応変対応してきた。やっと新しい環境に慣れてきたらコロナ禍まいったな。でもなぜか不思議に淡々と生きている。

　hot cafe ほっぺた館の今年度営業もあと三週間となった。先週土曜のテラスでライブで、沖縄出身うたしゃアダンさんが来て三線で三曲唄ってくれた。虹のしっぽには以前のイベントなどに参加してくれていたが、ゆっくり話したことは今回までなかった。アダンさんも私達より一年くらい後に移住したそうだが、やはり冬の日暮れの早さ（冬至の頃、北海道は16時には真っ暗）に混乱したことなど共有して笑った。

　みんな頑張っている。ほっぺた館に来て下さる方々、現状についてそれぞれ言うことは違う。受け取る情報によっても認識が違うし、ひとりひとり感覚や考え方が全く違うんだなーということがわかり、何が真実か余計にわからない。だけど私には私の感じ方があり、それを頼りに生きることしか出来ない。せっかく縁があって来たのだから、ここでしか出会えない素晴らしいものを知りたい。素敵な人に会いたい。ここでしか出来ないことをやりたい。それを見つけに来たのだから、可能性を探ることは止めない。今年の夏、大きな大きなミヤマカラスアゲハチョウが庭に飛んで来て腕に留まろうとして、驚いた私の声にひるがえって飛び去った羽の青色の輝きが、魔法のように目に焼き付いて離れない。あんな美しい青を見ることが出来たのは、虹のしっぽへ来たから。そう思うことが出来た。６回目の冬の始まり、雪かきも、もう楽しみだ。（Y）